kohkoku note

クリエイティブディレクター視点からのあれこれ

うどんは一番ミニマルな食べ物ではないか?

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突然ですが私はミニマル・デザインが好きです。

ミニマル・デザインとはウィキペディアによると

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ミニマル・デザイン(Minimal Design)は、あまり使用しない機能のせいでシステムが肥大化することを避け、必要最小限の機能に絞って設計することをいう。
必ずしも外観のデザインに限った用語ではないが、外観について言うことが多い。装飾や凝った形状は排除され、平面や直角が多用される。塗装も省略ないし簡易になるため、色調は単色が多いが、木製品では木目をあらわにすることも多い。

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とあるように
無駄を徹底的に排除して機能性をとことん追求したり
よりシンプルにシンプルにと削いで行ったデザインのことです。

たとえばcarsten nicolaiの作品は音楽も立体もとてもミニマルで大好きです。

そんなミニマルデザインが好きな私なんですが常々

「うどん」

は最もミニマルな食べ物なのではないかと思っています。
まず、材料が

塩と小麦と水のみ

というシンプルさ、
そして調理法も

茹でるだけ

というミニマルさ、
そして味付けは

ネギと醤油のみ

という潔さ、これぞミニマル極まれりといった所です。

また、ひとつ、ひとつの作業や配分でものすごく出来映えが変わってくるのも
ミニマルな所だと思います。

これが

「餅」

であれば、

素材の美味しさで味が決定され、

さほど後の行程が味に左右されにくいと思いますが、「うどん」では、そうは行きません。

同じ行程を経ても職人技で、

どごしや舌触りが全然変わってきます。

これは、美味しいうどんとそうでないうどんははっきりわかる位わかります。

ですので美味しいうどんを食べると

感動で震えます。

私も美味しいうどんのように無駄のないデザインを目指したいと思っています。