kohkoku note

クリエイティブディレクター視点からのあれこれ

選択を迫られた時、どのように決断したらよいか?

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私たちはいつも何かを選択して生きています。

今日のお昼ご飯、何食べようも選択だし、それこそ人生を決定するような転職や結婚など重要な決断を下すのも選択だと思います。

私の仕事も選択の連続です。どの色にしようとか?とか
どの書体にしようとか?とか、もうずーと選択しっぱなしです。

で、その選択が正しいかどうかを外さないようにするためにはどうしたら良いか、で気をつけている事があるので紹介します。

それは、

面白そうな方を選ぶことです。

もしくは

面白くなりそうな方を選ぶこと。

です。

だいたいはしっくりくる方を選ぶという理由で選択して良い場合がほとんどですが

どうしても選ばなければならない様な重大な決定をするときには、いつもそのように心がけています。

その選択が本当に正しいかどうかの判断は非常に難しいですが秋元康さんの本の中に書いてあり、
あぁーなるほどなーと思い、日頃そのように決断しています。
(何の本か忘れてしましましたが「悩んだら面白いと思う方を選ぶといいよ」と書いてあったと思います。)

これはとても良く出来た考え方で
もし、選択が万が一間違っていたとしても結果、

面白くなったんだからいいじゃないか

とも思えるし、
正解でも、間違っていてもどちらにせよ

面白くなる

ので、その選択は間違っていないということになるのです。

流石です。
賢い考え方ですよね。

しかし、私の20代の時の考えたかは違っていました。

まだ、20代のころバイト、バイトの毎日でどうにかこの生活から抜け出したいと思い日々鬱々していました。
今、振り返ると病気の一歩手前のノイローゼ状態で、「もういい…休め…」といいたくなるような状態でした。
私はその状況から一刻も早く抜け出したいと思っているもののグダグダ考え悩み、なかなか行動ができずその殻を破ることができませんでした。

そんなある日、バイト先に捨ててあった週刊プレーボーイをなにげなくめくっていたら誰かのコラムが目に飛び込んできました。
(誰のコラムかは忘れてしまいましたが、多分プロレスラーかなんかだったと思います。)

そこにはまさに自分の境遇の答えが書いてあり、その一文が天啓のようにピカーっと光っているように見えたのです。

そこにはこう書いてありました。

迷った時はつらいと思う方を選べ

と。
それで鬱々した気分がばっと晴れ、ああしたいこうなりたいと思いつつもなにも行動をしていなかったノイローゼ気味のイタい若者が突如、
つらい方、過酷な方へと自分を奮い立たせ、努力するという方向転換をしたのでした。
いつでもそうなんですが私はとても単純なのです。

その時には気づかなかったのですが今思えば大きな決断をしたのだと思います。
それから何事にも逃げない考え方へと変わって行ったと思います。

さて、

迷った時はつらいと思う方を選べ

面白そうな方を選べ


だいたい同じようなことを言っているのではないのでしょうか?

未来の選択はひとつしかない。その選択をした自分を後に「どう納得させることができるのか」という言葉だと思います。

その様な言葉は強いし背中を後押ししてくれる作用があると思います。

迷った時はつらいと思う方を選べ

でも

面白そうな方を選べ

でも構わないのですが
私はつらいのは嫌なので

面白そうな方を選べ

という決断をオススメします。

やってみるマーケティング

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私はなにか新規の案件がありオリエンを受けたあとに必ずやっていることがあります。

「まず、やってみる」です。

新しい食べ物の商品ならまずは食べてみる、
まだ、開発中であれば競合他社のものを食べ比べてみる。

新しい店舗ならばまずはその場所に行ってみる。そして競合他社の店舗も行きまくる。
です。

あたりまえっちゃー当たり前の話なんですが
それをめんどくさがるデザイナーが以外といてびっくりした記憶があります。

なにも、今現在にはじまったわけでもなく駆け出しも駆け出しの入社したてのデザイナーの頃から
旅行のカタログを作るのであればまずはカタログを見て、そして店舗に行って本当に旅行を注文してみる。
杏仁豆腐のパッケージのデザインの時にはスーパーにならんでいる杏仁豆腐をすべて買ってきて
食べ比べてみたりしていました。

情報を得るには体験してしまうほうが一番、情報が得やすいのではいかと思いひたすら行動していました。
するとなんとびっくり。

体験すれば体験しなかった時よりも遥かに情報量が多いことがだんだん解ってきたのです。

臭い、雰囲気、人の顔、味、感触。様々な情報と感情を得ることができました。
そしてそれらの情報を体感として記憶するので記憶に定着しやすのではないかと思っています。

そもそもなんでそう言う事を始めたかというと同期に入社したデザイナーはデザインを考える時に机で考えていてましたが
私はひたすら街に繰り出して体験し、歩きながらメモを取って考えていました。
なぜ、そのようなスタイルにしようと思ったかというと、
これまた単純な話で

自分のデザインに自信と根拠がなくどうしようもなく不安だったのです。

なんでこのデザインになったかのかを説明するときにいつも「うまく説明出来ないな」と思っていました。
だからこれこれこういう理由でと説明する時に実際こうでしたと言えば説得力があがると思ったのです。

すこしだけ根拠と説得力が出たのを覚えています。

これは、デザインに限った話ではなく

悩んだり困ったらまずはやってみる。というのは
様々な場所で使えるのでないかと思っています。

悩んだり困ったらまずはやってみる。
その体験から問題点や課題をあぶり出し、しっかり客観的にとらえ
どうやったら解決するかを考える

そして考えがかたまったら颯爽と実行へ移す。

重要なのは

体験したことからデータを取って解決方法を考えること

ではないかと思います。
そんなやり方をすればビジネスで困ったとき家庭で困ったとき、
スピーディーに問題解決に向かえるのではないのでしょうか。

考えて考えて考え抜いたことと、ぱっとひらめいた考えの答えは意外と同じ事は多い。

 

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オリエンを受けているときにイメージしたことや、その場でぱっと頭にひらめいたことと

練りに練ったアイディアは同じ場合が多いような気がします。

だからといって、オリエンでひらめいたものをそのまま料理(デザイン)することはありません。

まずは、反証しようと試みてひたすら検証しながらそのアイディアをブラッシュアップしていきます。そしてもう考えられないという地点に行ったら別の案を考えます。

その案こそが何かを突破したよいアイディアであり

そのヒントがあるのではないかと考えています。

なので

1.思いつく
2.検証しながら尖らせる
3.それに変わるアイディアを考え出す

だいたいこのような手順で考え方をまとめていることが
多いように感じています。

例えば

1.の思いつく段階

ではお客さんがほしがっているものの場合が多いと思います。
なのでここが出ないことには始まりません。

つぎに

2.検証しながら尖らせる

に進みます。そのアイディアは正しいかどうか?過去や競合他社がすでにやっていないか?もっと良いアイディアはないか?他の視点はどうなのか?など様々な分析や考え方で一生懸命考えます。

そうするとそのアイディアは磨かれて無駄のないものになっていきます。

そこで終わってしまったら良い広告にはならないと思います。
そこで

3.それに変わるアイディアを考え出す

そこを突破できるような別の案に展開します。
そうする事によって今までの概念を飛び越えたいい表現になっていることが多い気がします。

なーんて偉そうに語っていますが私ができているとは思えません。

いつの日かそのような広告を作りたいと思っていますし努力し続けていきます。ので
温かく見守っていただければと思います。